里親とは
私たちができること
まずは、子どもたちの現実を知ることも
大切なアクションです。
少子化が懸念されている日本の中で、これからの未来を担う大勢の子どもたちが、親の健康・経済面での理由や、両親の離婚や入院、虐待などにより親元で健全に過ごすことのできない現実があります。
わたしたちと一緒に「子どもの最善の利益のために」と「社会全体で子どもを育む」ことを真剣に考えてみませか。
里親制度の意義〜子ども達のために〜
子どもたちが親元で暮らせないのは、
さまざまな理由があります。
親元で暮らすことのできない子どもたちの一番の理由は「親の虐待」です。虐待を受けた子どもは命の危機にさらされ、心に深い傷を負います。
しかし、施設や里親の元で再構築した子どもたちは、生活習慣の立て直し、自主性を身に付け、信頼できる大人からの大きな愛情を受け取り、豊かな人間性や社会性を養うことができます。特に家庭的な環境の里親宅で特定の大人と愛着関係を築き、温かい日々の生活は子どもが将来自分の家庭を築くモデルとなります。里親家庭が増えることは、子どもの明るい将来への架け橋となるのです。
里親の種類
養子縁組を目的とせず、一定期間子どもを預かり育てる里親です。赤ちゃんから中高生まで子どもの年齢は様々です。実親の元で暮らすことができるようになるまでの数日から数か月の短期間や、赤ちゃんから成人になるまでの長期間預かる家庭もあります。委託中は養育費(子どもの生活費等と里親手当)が支払われます。里親もチームの一員として、関係機関と連携しながら子育てをします。
特別養子縁組にて養親となることを希望する里親です。家庭裁判所にて特別養子縁組の審判が確定するまでの間を養育家庭(里親)として子どもを育てる里親です。特別養子縁組が成立すると戸籍には摘出子と同じように記載され、離縁はできません。
虐待された子どもや非行等の問題を有する子ども、および身体障害児や知的障害児など専門的ケアを必要とする子どもを一定期間預かり育てる里親です。一定の要件を満たし、定められた研修を受ける必要があります。
両親の死亡、行方不明、長期入院などにより実親の元で子どもを育てることができない場合に、祖父母等の親族が里親となりその子どもを育てる家庭です。
養育家庭や児童養護施設の経験豊かな養育者が、事業届出のうえ、複数人の子どもを家庭に迎え入れていただく事業です。
特別養子縁組と養育家庭(里親)の違いについて
特別養子縁組 | 養育家庭(里親) | |
縁組の成立 | 家庭裁判所が決定 | 児童相談所からの委託 |
---|---|---|
実親との親族関係 | 終了する | 存続する |
親権者 | 育ての親 | 生みの親 |
戸籍の続柄 | 「長男」「長女」 | − |
養育期間 | 6か月以上 | 児童相談所からの委託期間 (数日〜数年) |
養親の年齢要件 | 原則25歳以上の夫婦 | 制限なし |
子どもの年齢 | 原則15歳未満 | 原則18歳まで |
関係の解消 | 原則離縁不可 | 途中で生みの親元へ帰るか 18歳で自立する |
国からの補助 | − | 里親手当+養育費等 |